清水ミチコ お楽しみ会 2010

清水ミチコ お楽しみ会 2010」、広島市南区民文化センター、2010.6.4


清水ミチコのツアーライブ。客は満員。チケットは早めに手に入れていたが、2ヶ月前からほぼ売れていた。清水ミチコ本人も「早々に売り切れて」といってたので、けっこう人気は高かったらしい。客のノリも非常によく、満腹感のある2時間半。

最初に岡本真夜の例の曲がかかり、その後上海万博のパクリ曲が。客はけっこう笑っていた。こうして連続で聞くと、ほんとにパクリまるだし。清水ミチコは、地元ネタもけっこう仕込んでいて、客はかなり笑っていた。準備はまめ。

個人的に非常にはまったのは、瀬戸内寂聴アグネス・チャン。特にアグネス・チャンは、もっと毒々しいネタでもよかった気がするけど、これも非常に楽しめた。

それから幕間には黒柳徹子とのトークビデオ。最初は、え?と思ったが、本物だった。黒柳徹子はほんとうにイッテる人だ。清水ミチコもたじたじ。そもそも日本語なのかどうかもはっきり聞き取れない。よくこのネタを取ってきたなあと思う。3時間の録画を10分に編集したと言ってたけど、ほんと?

後は定番の60年代~70年代メドレーなど、ぱくり満載のメニューがつづく。東京の公演ではWOWOWが録画に来たそうだが、「使えませんねー。これは使えない」と言われてしまったそうだ。確かにこのネタを全部本人の承諾をとっているとは思えないので、二次使用は無理かも。逆にライブで見ている人には非常にエンジョイできた。客のほとんどは、清水ミチコのライブがはじめての人が多かったが、それでもあれだけ盛り上がったのだから、清水ミチコの周到な準備の勝利。わたしもほとんど笑いっぱなしだった。「龍馬伝」のテーマ曲が中島みゆき「うらみます」のぱくりだろ、というネタにも笑えた。

2時間30分、ほとんど笑っていられる希有なライブ。これはテレビではできない。会場で売っていたCD(このライブは新発CD「バッタもん」のプロモーションもかねている)は別で買いますけどね。この芸風で20年以上生き延びてきただけのことはあると思わせる内容。

ライブでは「4800円、払ったかいはありましたかー?」と言っていたが、この内容はここでしか聞けないのだから、これは安いよ。清水ミチコ、えらい!また田舎にきてね!