恐怖女子高校 暴行リンチ教室

「恐怖女子高校 暴行リンチ教室」、杉本美樹池玲子渡瀬恒彦ほか出演、鈴木則文監督、東映、1973

「女暴力教室」に続く「恐怖女子高校」シリーズ2作目。舞台は、不良の掃きだめ、「希望女子学園」。ここを支配しているのは教頭の今井健二とその手下となって働いている「風紀委員」の生徒、布麻遼子、叶優子ほかの学校の犬。

そこに転校生としてやってくるのが、「ハマの十字架番長」、杉本美樹。杉本の子分になるのが、佐分利聖子、太田美鈴ほか。

内容は、女子高生同士(といっても、ぜんぜん女子高生には見えない)のレズシーンやら、学園理事長の代議士、金子信雄と女子高生やら女教師やらとのセックスシーンもあるのだが、それより風紀委員による拷問リンチが中心。胸に切り傷をつけて少しずつ出血させたり、電球を局所に入れる(そんなことしたら熱いって)、大量の水を飲ませてトイレに行かせない、その他いろんなパターンの拷問が。

杉本美樹に力を貸すのが、学園のスキャンダルを狙うトップ屋の渡瀬恒彦池玲子は、途中でいきなり登場して杉本美樹に勝負を挑む「関東スケバン同盟」の総番。こっちは存在意義がよくわからない・・・。

結局、金子信雄は女子高生を犯して自殺に追い込んだことで、杉本美樹の怒りが爆発。学園創立式で、女教師と裸でつながっているところを、天井から網にかけられて釣り下ろされ、満座の中で大恥を。学園には、機動隊がやってきて、女子高生と乱闘騒ぎ。女子高生達がゲバ棒でガラスをたたき割り、学園がめちゃくちゃになってから、杉本美樹池玲子は別れのあいさつ。全員、機動隊に連行され、渡瀬恒彦が手に入れるはずだった5000万円は燃えてしまっておしまい。

前作に比べて、非常に痛そうなシーン(局部に電球突っ込むところは、気持ち悪くなりそう)が多いのと、学園紛争のノリが露骨に持ち込まれ、学校権力と国家権力がツーカーになっている関係が強調されているところが目新しい。池玲子は別にいらないなあ。このシリーズがあと2編もあるのかと思うと、ほとんどお腹いっぱいになりそう。