伝七捕物帳 酒は涙か花が散る

伝七捕物帳」75話 「酒は涙か 花が散る」

客演は、太宰久雄/川島育恵/柳沢真一。太宰久雄こと「タコ社長」と柳沢真一、なつかしい・・・。駕籠かきの鶴吉と亀吉の二人が、膳所藩の奥女中殺しに巻き込まれる。伝七は膳所藩内のもめ事で女中が殺されたことをつかむが、大目付から遠山様に探索差し止めの差し金が入り、伝七は動けなくなる。しかし遠山様の「めったに深入りするな」との仰せの裏を解釈した伝七は、単身、膳所藩主ご正室の駕籠に直訴に及ぶ・・・。

この回はそういうわけで捕り物がなく、伝七がお駕籠に直訴して、ご正室に詫びを入れさせて終わり。「めったに深入りするな」というのは、事を公にするなという謎かけだ、と伝七が解釈したということになってるのだが、伝七が直訴に出てそのまま無礼討ちにされたらどうなっちゃうのか。遠山様も無責任だなあ。伝七は命がないかも知れないと覚悟して、新吉と小春姐さんに事情を打ち明けてから出て行くことになっている。

脚本桜井康裕、監督田坂勝彦。この監督もシリーズでは初めてか。1940年代から50年代にかけて時代劇を撮っていたベテランだが、こんなところでも仕事をしていたんですね。