平和湯

「平和湯」、広島市中区基町18-5-226


「日の出湯」や「三本松湯」より、もっと客が入っていないのではないかと思われるくらいお客の少ない銭湯。客が少ないだけでなく、週休2日という、銭湯として成り立っているのかどうかが危ないライン。月曜日と金曜日が休みなのだ。以前は休業は月曜日だけで、その後、月曜日と月に2回金曜日が休みになり、2年ほど前から、週休2日状態になった。

銭湯の入口にも、「銭湯存続にご協力下さい」と書いてあって、相当に厳しい様子。必ずシャワーを止めるよう、何枚も張り紙がしてある。お湯の出しっぱなしは燃料を食われるので銭湯にとっては困るのだが、ふつうはこんなにうるさく書かないもの。

この銭湯は、基町アパートに隣接した店舗の中にある。この地区は、もとは原爆スラムで、その後、基町アパートと県営住宅ができ、やっとまともな住宅になったところ。しかし、基町アパートと県営住宅は風呂つきなので、基本的に住民の需要はそれほどないはず。他の地区からは離れたところにあるし、設備も気泡が出るくらいで、大したことはないから、よそからのお客は少ないはず。

実際、ここで他の客が4人以上いるのは見たことなし。基町アパートの1階部分にある商店街もほとんどシャッター通り状態になっているから、仕方ない。

この銭湯、面積はかなり広く、脱衣場も浴場も広い。しかし、浴槽は狭く、4人くらいしか入れない。広いからサウナをつける選択肢もあったかもしれないのに。しかし、あったらあったで、コストがかかるから、サウナがあったほうがよかったのかどうかはわからない。

ここもたぶん寿命はそんなに長くはないはず。