三本松湯

「三本松湯」、広島市東区尾長西1-5-7


ここは東区では1軒だけ残っている銭湯。近くに「天狗湯」もあるのだが、「休業」ということになっている。しかし、三本松湯のおばちゃんによると、昨年の10月からずっと休業しているということなので、再開はないかもしれない。ということで、現在東区にあるのはここだけ。

シンプルな銭湯で、作りは古く、おそらく1960年代くらいだろう。3人入ればいっぱいになるような浴槽が浴室の中央にあるのみ。広島は、このタイプの、浴槽が中央にある銭湯が多いのだ。

お湯はつねに熱め。41度か42度はあるだろう。それぞれのカランには、いちおうシャワー(ホースでつなぐタイプではなく、金属製の作り付けシャワー)がついているだけ。

いつも客は少なく、これまで一番多かった時でも、自分以外に4人くらい。ここは現在は広島駅から一番近い銭湯だが、場所はなにげにわかりにくく、看板も目立たない。駅から遠くないにしては、お店もほとんどなく、コンビニも少ない場所。駐車場はない。

しかも土曜日が休業日。おそらく、土曜日や日曜日が休業日になっている銭湯は、かつて銭湯がたくさんあった時期には、近所の銭湯と休業日が重ならないように設定していたのだろう。しかし、現在、どこの銭湯でも一番客が多いのは明らかに土日。土日を休みにするのは経営上不利に決まっていると思うのだが、昔からある銭湯は、常連客の都合というものがあるから、休業日を簡単に変えられないのだろう。

ここは番台のおばちゃんはそんなに歳はいっていないから、高齢でやめることはないかもしれないが、それを言ったら、天狗湯のおばちゃんも同じくらいだったような気がする。いつなくなっても不思議ではない銭湯。