ラン・ラン/メータ/ウィーンフィル

ハイドン 「交響曲第104番 ロンドン」
ショパン 「ピアノ協奏曲第1番」
R.シュトラウス 「交響詩 英雄の生涯

 ピアノ ラン・ラン
 ズービン・メータ指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

兵庫県立芸術文化センター 2009.9.23

今年のウィーンフィルの日本公演は、東京、川崎、福岡と、この西宮、兵庫県立芸術文化センターの4カ所。兵庫はEプロで、自分としてはブラームスも聴きたかったし、ピアノ協奏曲もベートーヴェンブラームスならよかったなあ、とも思ったのだが、ラン・ランが聴けただけでもよかった。

ハイドンは均整の取れたお手本的な演奏。そしてショパンだが、やっぱりラン・ラン上手いわ。座席の関係で例の顔芸は見られなかったのだが、もう軽々と弾きこなしている感じ。ショパンの協奏曲第1番は、ピアニストの見せ場の多い曲だから、うまさがよけいに引き立つ。拍手もラン・ランの出たときが圧倒的に多かった。ラン・ランのアンコールピースは、ショパンエチュード「エオリアン・ハープ」。

英雄の生涯」は、かっこいい、そして広がりのある名演。弦楽器が充実しているウィーンフィルの実力を見せつける演奏。メータの棒はさえまくっている。アンコールを合わせて、2時間半くらいの長い演奏会だったが、時間の経過を感じさせないほど圧倒された。オーケストラのアンコールピースは、J.シュトラウスIIの「テープは切られた」。ホイッスルの音が楽しい。