チューリヒ歌劇場 カルメン

ビゼーカルメン

 ヴェッセリーナ・カサロヴァカルメン
 ヨナス・カウフマン(ドン・ホセ)
 ミケーレ・ペルトゥージエスカミーリョ)

 フランツ・ヴェルザーメスト指揮、チューリヒ歌劇場管弦楽団、合唱団、2008.6.26, 28, 7.1

NHKのクラシックロイヤルシートの放送分。ヴェルザーメストの指揮だということで結局最後まで見てしまった。演出はマティアス・ハルトマン。ちょっと変わった演出で、舞台は円形、大道具はほとんどなし。1幕はパラソルがあるだけ、2幕は椅子があるだけ、という調子。衣装も、カルメンのは安手のワンピース、ミカエラは最初は胸がぐりぐり強調されているが、その後制服みたいな青い衣装に。歌手の振り付けもふつうじゃない。カルメンはホセに刺されても最後まで目をぎょろっと剝いていた。

歌はホセのヨナス・カウフマンがよし。ちょっとやさぐれた感じのホセだが、そこがいい。カルメンのカサロヴァは、声はまあまあ。芝居ははすっぱなところが強調された感じ。ヴェルザーメストの指揮は、けっこういい感じだが、演奏全体がちょっと軽いかな?たまに聴く分にはこういう演奏もいいか。